2017年度 夏の保全活動のご案内2017年07月07日 14:35

巻機山景観保全活動 2017年度 夏
●日程
8月20日(日)~22日(火) ※22日(火)は、下山のみ

●集合場所
巻機山避難小屋前 20日(日)11:30/21日(月)7:30と13:00

●活動内容
播種用の種(ヒゲノガリヤス)の採取、植生復元作業等

●ご注意
天候状況により、活動を中止する場合があります。また本活動は、自己責任で行われます。天候悪化等が予想される場合は、各自で入山の中止、途中下山等の対応をお願いします。

●申し込み
巻機山景観保全ボランティアーズ 代表 松本清さんまで
メール  makihata#ozzio.jp (#を@に変えて送信下さい)
電話  090-8005-2209


らんたん会 多摩丘陵さくらめぐり 2017/04/092017年04月10日 06:23

「らんたんの会」とは、巻機山景観保全ボランティア活動関係者で任意に集まった元山スキーの会です。現在は、ハイキングとお茶の会となっています。
年に数回、里山エリアなどのハイキング兼勉強会を行っています。美しい里山の風景やそこでの暮らしぶりを観察し、巻機山保全作業で景観にフィットした施工方法のヒントにしています。

今回は、この会では複数回訪れていますが、多摩丘陵のフットパスを散策しました。あいにくの雨模様ということもあり、車を利用してのスポット的な散策としました。
コースは、東京都町田市の図師、小野路めぐりです。タイミング良く、ソメイヨシノ、オオシマザクラ系がほぼ満開の状態でした。そのほか菜の花、ミツバツツジ、コブシのお花も同時に見ることができました。このエリアは、何気ない畑に立派な1本の桜があったりするので、車を駐車するスペースがほとんどありません。でも、通りすがりの私たちに、快く駐車場所を提供してくれる地元のおじさん等、とても心温まる対応も受けました。この場をお借りして感謝申し上げます。

写真のような景色が、時代が流れていく中で、うまく残されていけばと思います。




昼食は、小野路交流会館で。うどん、コロッケ、草餅、甘酒など等、うまかった!

麻生先生 最終講義と懇親会2017年03月21日 18:23

 麻生先生は、東京農業大学地域環境科学部の教授で、この巻機山保全活動を最初から行ってきた方です。その麻生先生が、この3月で退職することとなり、3月12日(日)に最終講義と懇親会が行われました。
 麻生先生の研究室OBは800余名で、そのうち約200名の在校生やOB、先生方が集まり、新しく完成した「横井講堂」で最終講義が進められました。その講義では、 先生の幼少期からの福岡県筑後平野の原風景や植物採集の趣味などの体験、それら体験がのちの研究につながっていること、これまでの研究や社会活動などを90分という短い時間でありましたが、凝縮して紹介されとても中身の濃い講義でした。
 その後の懇親会では、麻生先生を囲み、しばらくぶりにお会いしたOBOGの皆様が、楽しい会話に花を咲かせていました。
 麻生先生は、今後も日本の豊かな風景づくりと、それにかかわる社会活動をライフワークとしていくことと思います。



秋の巻機山 確認登山 2016/09/252016年09月27日 13:13

 ちょっと時間もできたこともあり、ボランティアーズ栗田さんと、横井で夏活動現場の確認や、秋の巻機山状況を見に登ってきました。また、せっかく新潟へ行くので、活動で大変お世話になっている南魚沼市役所商工観光課さんへ、ご挨拶と活動の概要報告にも行くこととしました。

 これまで全国的に台風や長雨が続き、ぐずついた天気でしたが、この登山の日は好天且つ暑くも無く寒くも無くという絶好のコンディションでした。7合目からは、遠く富士山も見ることができました。山頂部は、かなり紅葉も進んでいて、草紅葉、赤いナナカマド、ツツジ類も色づき、とてもきれいでした。

 夏の作業現場の確認。
 木階段沿いの播種と緑化ネット敷設場所については、緑化ネットの下から、青々とした草の芽が出ており、夏に捲いた種が出てきているような感じがしました。
 竜王平の池塘掘り取りの箇所は、水面に色づいた巻機山本山等が映っていました。やはり、水面があると無しでは、景色の質に大きな違いがあると再認識したところです。
 その池塘土の客土した部分は、土の乾燥化が始まっており、ひび割れが確認されました。これから、雨や降雪によりその場所が湿り、来年に向け緑化が進むことを願います。

 下山後は、清水の民宿「やまご」さんに宿泊し、宿のとーちゃんの山のお話をお腹いっぱい聞きました。熊撃ちのお話、清水峠にあるJRの送電線保守のお話、山菜採りのお話等等。それから、南魚沼市役所商工観光課さんへ、ご挨拶とお昼をご一緒させていただきました。地元名物となっている「本気(まじ)丼」を食べながら、巻機山の保全の事
や、今後の事、地元の他の山の活用や保全等についてもお話を聞きました。

初秋の巻機山

竜王平池塘

客土した場所

緑化ネットと播種の場所

南魚沼市の本気(マジ)丼のひとつ

2016年度 夏の保全活動2016年09月27日 11:40

活動は8月20日(土)~22日(月)に行いました。全般的に天気が悪く、晴れ間の除く時は少なかったです。しかしながら、雲が切れ、日差しがさしたときは、のびやかな雪田草原と池塘、オオシラビソ等,、素晴らしい景色が広がりました。

作業は、
・ヌマガヤ等の種取り
・避難小屋から上部の今年度施工木階段脇へ採取した種を播くことと、そこに表土保全と乾燥防止のための緑化マットの敷設
・竜王平最上部の池塘の掘り取りと、その上部の裸地への掘り取り土の客土作業

参加者は、25名程。今年の特徴は、地元清水の民宿の方々、南魚沼市のご夫婦、いつも参加していただいている長岡市の方等、地元新潟の皆様の参加が目立ちました。理由は、今年7月に南魚沼市役所において、地元の方も交えたこの活動についての意見交換会を開催したこと、そして同市役所の商工観光課の方で、市報による本活動の広報を行っていただいたことなどが考えられます。

避難小屋前に集まり、スタッフ紹介、作業説明を行う

潜在植栽のヌマガヤ等の種子採取作業(御機屋下付近)



竜王平の池塘(上部)。上部からの土砂が侵入し、水深が浅くなりミヤマホタルイが水面を覆っている。そのため、水面に移る巻機本山稜線を見る景色が損なわれている。

ミヤマホタルイの掘り取り作業。今回は、約半分の面積を行った。全面積を堀っとったとしても、ミヤマホタルイは多少残り、この池で絶えることはありません。

掘り取り作業後。水面に本山稜線が見えます。手前の泥部分は、来年植生で覆われます。


竜王平から約100m山頂に向かって登った場所。ここに、池塘の掘り取り土を客土しました。ここは、完全に表土が流され、礫層が出ています。そこに客土することにより、植生が回復することを狙った作業です。
掘り取り土は、スーパーの買い物用ビニール袋にいれ、人力で運びます。比較的なだらかな道ですが、少しでも斜度があると結構疲れます。一人30往復以上は行ったでしょうか。最後の方は、突かれて無言になってしまいました。



今年度改修された木階段。その脇に、御機屋下で採取した種を播き、上から緑化ネットを敷設しました。