2020年度 景観保全活動のお知らせ2020年07月02日 12:10

■日時:8月23日(日)~25日(火)
■集合:巻機山避難小屋前 23日11:30/24日7:30、12:00
■作業内容:種子採取、植生復元他
■申し込み:巻機山景観保全ボランティアーズ 代表松本清  makihata#ozzi.jp (#を@に換えて送信下さい) 締め切り8/19

・本活動は、自己責任のもとでのご参加となります。保険等は、各自でご加入下さい。
・期間中は、各自自炊となります。
・最終日は、資材整理、下山のみとなります。

・新型コロナウイルス感染状況により、上記内容が変更になる場合があります。


2019年度 夏の保全活動ご案内2019年07月17日 18:46

●巻機山景観保全ボランティア活動参加者募集!

ボランティアによる山岳保全の手本として評価され続けている「巻機山景観保全ボランティア活動」。
活動の成果は随所に表れ、そのノウハウも蓄積されつつあります。
今年もボランティアを募集しますので、ぜひご参加ください!

【日 時】8月25日(日)~27日(火) *雨天決行
【集 合】巻機山避難小屋前 [25日]11:30[26日]7:30/12:00
【作業内容(予定)】種子の採取、植生復元他
【申込先】巻機山景観保全ボランティアーズ代表 松本清
          TEL・FAX: 042-682-4467  E-mail: makihata@ozzio.jp 
         *氏名・住所・電話番号をお知らせください。
 【申込締切】8月21日(水)
 *ボランティア活動は自己責任のもとで行なわれています。
  事故等については責任を負いかねますので、保険等は各自ご加入ください。
 *期間中は自炊です。食糧・寝具などはご持参ください。
 *最終日は資材整理、清掃、下山のみとなります。

2018景観保全活動 夏 報告2018年08月22日 08:23

 8月19日(日)、20日(月)と実施しました。今シーズンの夏は全国的に殺人的な酷暑が続いていましたが、この活動期間は、非常に涼しく山域では寒さに震えるほどでした。麓から巻機山山頂まで約4時間の登りや、作業中の避難小屋から山頂等への往復があるため、この涼しい気候は大変ありがたかったです。
 参加者は、東京農業大学の風景計画系研究室栗田先生とその学生を中心に、地元新潟県の山岳協会の方や東京の山岳会の方、昨年たまたま居合わせて参加していただいた方、農大OB等約20名の参加がありました。


作業内容
●竜王の池付近の、木道水没の処理
避難小屋から山頂をめざし、最初の平場の池塘群を竜王の池と呼んでいます。近年その横を通過する木道が降雨時等に水没し、それを避ける登山者が植生(草地)へ入り、植生の破壊が発生していました。このままでは、復元された植生の破壊や、池塘の土手破壊による池の水の喪失等の現象が予想されます。雪田草原と池塘は、巻機山の景観要素としてとても大きなものであるため、それらの保全作業を最優先に行いました。
 作業は、水没する木道のかさ上げです。新規の木道材料を人力で用意する事は困難なため、現地材料を活用します。登山道階段にて部分的に設置したステップ用の木片を回収し、既存木道の上に鎹(かすがい)で固定します。この鎹も古くなって道に落ちているものを拾って使いました。
 あくまで仮設物であるため、豪雨や降雪等で損失する可能性がありますが、とりあえず形になったと思います。歩きにくいかと思いますが、植生保全のためこの木道を通り、植生の中にはなるべく立ち入らないように登山者の方へお願いしたいと思います。雪田草原は、踏圧に非常に弱く、一度植生が破壊されると風雨で簡単に土砂が流れ、その下のがれきが顔を出してしまいます。そうなると回復は非常に難しくなります。8合目付近や山
頂下が良い例です。皆様のご協力をお願いいたします。



●種とりと播種作業
 現地に自生している植物の種を採取し、植生復元場所へ播種します。今回は、おととしあたりから実施しているガレ場の客土場所への播種を行いました。
 竜王の池から山頂方向へ300m程の場所です。おととしから竜王の池にたまった土砂を堀、そこに客土(土も盛ること)を行い、土が流れたガレ場の植生復元を試みました。南向き斜面のため日光による乾燥や水分保持があまりない等の厳しい条件ではありますが、今のところ何とか土が残り植生もあります。

●8合目の客土の試験
 8合目から9合目の間は、登山者の踏みつけにより植生が破壊され、大規模なガレ場となっています。新潟県の階段工の工事により、そのガレ場から徐々に植生が発生している状況ではあります。
 そこへ客土による効果を見てみるために実験区を設けました。かなり大変ではありましたが、竜王の池の溜まった土砂を運びこみ、小規模ですが実験場所をつくりました。斜面で風雨のあたりも強い場所であるため、うまくいくか分からないですが、トライしました。


2018年度 景観保全活動のお知らせ2018年07月17日 05:34

●日程
8月19日(日)~20日(月) 

●集合場所
巻機山避難小屋前 19日(日)11:30/20日(月)7:30と13:00

●活動内容
播種用の種(ヒゲノガリヤス)の採取、植生復元作業等

●ご注意
天候状況により、活動を中止する場合があります。また本活動は、自己責任で行われます。天候悪化等が予想される場合は、各自で入山の中止、途中下山等の対応をお願いします。

●申し込み
巻機山景観保全ボランティアーズ 横井まで
メール makihata#asahinet.jp (#を@に変えて送信下さい)

2017年度 夏 景観保全活動報告2017年08月24日 19:05

実施日:平成29年8月20日(日)~22日(火)
巻機山入山前の天気予報では、雨か曇りということでしたが、フタを開けたら、作業後の夕方に雷雨となった程度で、結果的に全日天候に恵まれ、充実した作業を行うことができました。
ボランティアーズ関係(東京農大自然景観保全学研究室関係)、事務局の日本ナショナルトラストのスタッフと会員の方、地元南魚沼市の方や長岡市等の方、東京からの参加等、述べ10数名の参加者でした。

作業内容
●1日目 避難小屋から御機屋にかけて、自生種(ヒゲノガリヤス、ヌマガヤ、チシマザサ、ニッコウキスゲ等)の種子の採取。その後、牛ケ岳方面へ、状況確認のための散策。群馬県(奥利根側)の斜面に大きな雪渓が残っていました。


●2日目 午前 昨年に引き続き竜王平の竜王一ノ池の復元作業を実施。水面を覆っているミヤマホタルイを土と共に掘り取り、その100メートルほど上部の裸地となったガレ場に客土を行いました。面積は約5平米。 昨年度同様の作業を実施した場所は、土が流されずに残っており、土も湿り気を帯び、ミヤマホタルイが繁茂し、笹の進入が少し見られました。






2日目午後 1日目に採取した種の播種(8~9合目)。既植生復元作業地に追播種と、緑化ネットの敷設(約30平米)。
その後、群馬県側の谷川岳縦走路の確認を行いました。ここは、以前群馬県による土止め工事が施工されている場所で、利用者もほとんどいないようなので、ルートが植物で覆いかぶさっている状態でした。尾根と平行にトラバースする箇所が雪の関係か、えぐれて裸地化した個所が部分的にみられましたが、大きな植生破壊はありませんでした。




●懸案事項
竜王平の池塘脇を通る木道が、現在水没してしまっています。そのため、その水を避けるために登山者が池塘横等の雪田草原の中を通ってしまう現象が、たびたび確認できました。現地には、すでに踏み跡がついています。
応急処置として、短い木材を水没した木道の上に並べ、ルートを確保しました。
水没の原因は、40年間見続けてきた巻機山景観保全ボランティアーズの松本代表が把握していますが、新潟県環境企画課、南魚沼市商工観光課、巻機山景観保全ボランティアーズ、地元関係者等が協議して整備の方向を定めることが必要と思われます。
水没した木道

材木を並べて応急処置を実施。写真右側に登山者の踏み跡ができている。


今回の参加者の面々